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第5回 日々の取り組み方
前回の「練習について」のコラムからだいぶ月日が経過してしまいました。
今回は具体的な楽器に対して、ということではなく、
日々の取り組み方について、書いてみようと思います。
今回の内容は、大人になってから始めるアマチュアの方のみならず、
小さいお子さんにも有効ですので、
是非、お子さんに楽器を習わせている方や
これから習わせようかな?と検討中の方にも読んでいただければ、
と思います。
「合奏」のほうでも書かせていただいた通り、
大人になってから始められた方は、
普段は会社勤めだったり毎日の家事に追われたり、非常に忙しいですよね。
そんな方々は、毎日練習に取り組むのは無理があったり、
可能だとしても会社から戻った夜しかなかったりします。
あるいは、土日にまとめて練習とか・・。
でもこのコラムを読まれる大半の方は、
いろんなアマチュアオケに入られていたりして、
土日はその合わせに行くことも多いでしょうか。
また、小さいお子さんや小中学生でも、
平日は学校、放課後は塾、あるいは、他の習い事があったり、
皆さんいろんな事情があって、
なかなかまとまった練習時間を取れないのが現実なのではないでしょうか。
さて、ではそんな忙しい日常生活の中でも可能な練習方法を、
いくつか挙げていきましょう。
・ なるべく毎日楽器に触ること。
・ 基本練習をまず先に行うこと。
・ 曲を通して、弾いた満足感を覚えないこと。
まず、「なるべく毎日楽器に触ること」。
これは「はい、タッチ〜♪」なんて、
暢気なことを言っているわけではありませんよ〜
(そんなことわかりますよね)。
弦楽器は顎で挟んだり、チェロの場合は足の間に挟んだり、
普段あまりやらない姿勢での動きが多々あります。
弓の持ち方だってそうですよね?
人の本来あるべき手の向きと真逆に返さなければならなかったりします。
そういったアブノーマルな姿勢に慣れるためには、
毎日楽器をかまえたり、弓を持ったり、といった
何気ないことの繰り返しが重要になってきます。
「今日は遅くなったから、練習はやめておこう。」とか、
「もう疲れたから、明日でいいや。」
こんなことを繰り返して過ごしてしまうと、
せっかく習ったこともすぐに頭から、いえ、体から抜けてしまうのです。
音を出さなくても、「持ってみる」。
これだけで、かなり悪いクセはつかなくなるし、
長く続けることができるとおもいます。
次に「基本練習をまず先に行うこと」。
これは皆さん、身に覚えがありませんか?
曲ばかり練習する。
音階とか、はたまたそれ以前のボーイング練習、してますか?
私、やってますよ〜。
まず、楽器を出したらウオーミングアップでボーイング。
きちんと弓の軌道が正しくできているか?チェックします。
それから音階。私の場合は単音での音階、
重音(3度、6度、8度、フィンガー度オクターブ、10度)と、
必ずこなします。
時間がない日でも、これだけこなしてお出かけします。
曲は弾く時間無くてもOK。
皆さん、逆の方けっこう多いのでは?
特にオケに入られている方は(笑)。
音階は単純作業でつまらないかもしれません。
でも、音階がスムーズに出来ると、
曲もスムーズに弾きこなすことができるはずです。
だって、曲の難しいパッセージや重音は音階の応用編ですもの。
これ、理解して頂けるとかなり嬉しいです。
教える立場の私としましても・・・。
最後に「曲を通して、弾いた満足感を覚えないこと」。
これはお子さんに多いと思いますが、
「1回通しておしまい!」と言い張る。
通した中には、音程のずれがあったり、勘違いがあったり、
強弱記号をまったく無視していたり、
どんな風に抑揚を付ければいいか?をまったく考えず、
ただ棒読みならず、棒弾き?
そんなのでうまくなるわけありません!
声を大にして言います。
「一生、うまくなれませ〜ん!」
ひとつひとつ、丁寧にこなしていかないとうまくならないんです。
具体的なことはまた別の機会で書かせていただきますが、
簡単にいえば、1回の練習で、1段でもいい。
その代わり、アバウトに弾かない。
次の日は、前日に弾いた1段目を復習して、
出来ていたら2段目に取り組む。
そのくらいの亀さんみたいなスピードでいいんです。
その場しのぎの練習で満足しないように、
いつも楽器ケースを開けたら今日は何をするのか?
まず立ち止まって考えてみてくださいね。
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